ダイエットに壊された人生【私がダイエット系発信者になった理由】

私の過去

私は”ダイエット”に人生を壊され続けた人生でした。

とにかく太りやすいが心と身体なので
人生で6回はリバウンドを経験したし、
周りに”デブ”と罵られたりもした。

逆に極端なダイエットをして
心を壊して拒食症になったり、
食事制限の反動で過食になったリもした。

とにかく、私はダイエットというものに
人生の半分以上を握られ続けた人生でした。

今回はそんな私の過去を全て書いていければと思います。

きっと長くなるけど、暇つぶしに読んでくれればうれしいです。

1.みんなと違う

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私は中学生の頃に両親の離婚を経験した。

私の父は自分の価値観が全ての人で
価値観に合わない人を小馬鹿にしたり、
自分の想い通りにならないと横暴になる人だった。

それは私に対しても同じで、
勉強が苦手だった私はよく父に
「本当にお前は馬鹿だな」とののしられていた。

反抗的な事を言うと家から追い出され、
玄関のカギを閉められて
次に家に入れるのは父が寝た後に
母がこっそり家に入れてくれる時だった。

当時小学生だった私は
そんな地獄のような日々のストレスで
少しずつ心がおかしくなっていってしまった。

小学校5年生になったころ、
私は”チック症”を起こしてしまった。

チックというのは、無意識に体が動いてしまったり
変な声を出してしまう心の病気である。

症状は高校生くらいまで続いたけど
この時が一番制御できずに辛かった記憶がある。

私の場合は
常に目の奥に違和感が合って
変顔の時見たく白目をむいてしまう症状だった。

自分では制御できずに
出てしまうものだからなおさら悲惨で

クラスの子に気持ち悪いと距離を置かれたり
おかしな子がいると学年で話題になったり

周りから避けられて一人ぼっちになっていた。

勉強も苦手な上チックで授業も集中できない。

スポーツも得意なわけではない。

周りのクラスメイトは楽しく過ごしている中で
自分だけは何もできず周りに避けられる。

この時はまだ自分は
「障害がある」ということを知らなかったから、

なんで他の子とこんなにも違うのかを悩んでいた。

2.わたしの居場所

私は中学生になり、
横暴な父親にあきれた母は離婚をした。

私のストレスは軽減されて症状も和らいだけど、
小学校とメンバーがほぼ変わらない中学では、
やっぱり私の居場所はなかった。

私はいつも1人でいる事が多く、
それだけならよかったのだが
中学生にもなれば“いじめ”が始まるのだ。

少しは”普通の女の子”になれたと思ったのに…。

そんな私の味方は唯一境遇を理解してくれた母だった。

勉強も運動もできない私だけど、
家に帰れば母がいてくれる。

そんな生活で私はどんどん”食べる事”に逃げていった。

ご飯を食べている時は1人でも幸せだし、
好きなお菓子を買いに行く時間は
私にとっても特別な時間だった。

でも、その反動は思ったより早く訪れた。

毎日ご飯やお菓子に逃げる生活によって
私はどんどん太っていき
学校でのいじめも”気持ち悪い”から
“ブタ”“デブ”などの暴言に変わっていった。

私もそんな嫌がらせを受けて
日に日に精神がおかしくなり
自分の部屋に入ると自然と泣いてしまったり、
吐き出すように叫ぶ日々を送るようになりました。

3.高校生の私

人生最悪の中学を卒業して、
私は少し離れた私立の高校に入学した。

その高校は馴染みやすい学校だった。

高校生活は人見知りな私でも
女の子の友達もたくさんできて楽しく過ごせた。

ただ、段々私はほっそりした友達の脚を見て
悲しい気持ちになるようになった。

そう、私は中学から肥満体型が加速していって、
MAXで158センチの身長で75キロ越えだったのだ。

高校生になっても母が料理を作っていて
私が沢山食べないと「また辛い思いしているの?」と心配になってしまうのだ。

今思うとこの頃の母は少し神経質だったと思う。

中学の私の様子を知っているからこそ、
私が「友達みたいに痩せたい!」といっても、
聞く耳持たずに食べさせようとしてくる生活だった。

もちろんこんな食生活を続けていれば
どれだけ気をつけても太るのは当たり前。

高校生の時に制服を買う時も
「太ってもいいように大きいサイズを買おう」と言ってたっけな…。

そんな母に反抗して
毎日ケンカをしながらも私は食事制限を始めた。

唯一母に見られない学校でのお昼ご飯を減らして、
朝食や夕食も意地でも量を減らすようなやり方。

運動は少し苦手だったけど、
部活に入って少しでも痩せれるように頑張った。

そのかいもあって、当時のぽっちゃり体型からは
少しずつ痩せてきて周りにも
「痩せて可愛くなったね」なんて言われるようになっていった。

4.卒業式に私はいなかった

ドラマで卒業シーンを見てて、ふと思い出してしまった。

私が高校2年生の頃。

ぶかぶかの制服とガリガリの脚で
卒業証書を受け取る先輩の姿が、今も目に焼きついている。

ステージへの数段の階段を上がる姿は
今にも倒れてしまいそうで、美しさとは程遠かった。

その先輩は痩せるために
サプリ、ダイエット器具、有酸素運動など

あらゆるダイエット情報を実践して
最終的にサプリと食事制限の併用によって

拒食症を引き起こしてしまったらしい。

そんな話に私は少しだけ心がぞわっとした。
私もダイエット中で同じような行動をしていたからだ。

でも、あの頃はぽっちゃり体型スタートで
少し痩せて標準になったぐらいだったから、
心底では、先輩の姿は他人事でしかなかった。

「あそこまでなるほどやる気はない」
「そもそもあんなに痩せられるわけがない。」

そんな風に思ってた私がまさか、
痩せすぎて入院することになるなんて…。

私はその先輩の卒業式の数か月後の夏の時期に、
部活の練習中に倒れて、栄養失調と診断された。

私は糖質ダイエットによって、
ぽっちゃりからかなり痩せる事ができた。

そんな自分に自信がついたし、
周りに可愛いって言われることも増えて、
気になる人ともデートに行けるようになった。

けど、そんな幸せな時間を過ごせたからこそ
「もうあの姿に戻りたくない。」
「痩せて可愛い自分でいたい。」

そんな風に思って、食事制限を辞める事は出来なかった。

その結果が”栄養失調”だった。

入院を機に、食事制限を失った私は綺麗にリバウンド。

むしろ、これまでの押さえつけがなくなったことにより、
逆に過食になってしまい、

元のぽっちゃりどころか、完全なデブになった。

そして私にも卒業の季節がやってきた。

丸くてお饅頭みたいな顔に
スカートから覗くパンパンな太もも

こんな姿で卒業式に出る事にすごく胸が苦しくなった。

痩せてた頃の面影が無いくらいに太り
卒アルに載ってる自分を見たときに悲しくなった。
あの頃の私はもうこの卒業式にはいない。

だけどもし、入院したダイエットを続けていたら、
あの先輩みたいな体になってしまって、
入院を繰り返すことになり
卒業式自体にも出られなかったかもしれない…。

それから私は大学に入学してダイエットを勉強した。

正しい知識を身に着けて、
拒食や過食を引き起こさない身体と
カロリーを溶かし続ける身体作りを必死に勉強した。

そして私は食べたいものを我慢せずに痩せられるようになった。

自分史上最高の体を手に入れるためには、
無理なダイエットや食事制限は絶対にしてはいけない。

そんなことを身をもって知ったのが”卒業式”だった。

5.サークルの先輩と醜い私

高校時代の食事制限ダイエットによって
綺麗にリバウンドを起こした高校生活を終え
私は大学に入学した。

そして入学から約1か月経った頃、
「GWヒマだから、会わない?」
サークルの先輩からの1通のLINEが届いた。

その人は新歓の時に会話が弾んだ先輩で、
優しくて気さくで、話していてとても楽な感じだった。

これまでの人生で
誰かから好意を抱かれるなんて経験してこなかったから、
「もしかして?」と心が舞い踊った。

とりあえず、断る理由もないし、
先輩とのデートなんて、
なんだか大人になった気分だった。

デート当日は映画を見て、ちょっとおしゃれなお店で
ディナーを食べる流れだったと思う。

その中で映画の話もしたし、
とても話しやすかったから私の過去の話もした。

そして、夜も遅くなってきた頃に、
私はちょっと”期待”をしてしまっていた。

あまりにも恋愛耐性が無さすぎて、

たった1回のデートなのに
「先輩と付き合えたら…」
「そういう関係になったら…」
なんて、妄想が止まらなかった。

人生初デートの緊張の中だったけど、
「今日は帰らなくても大丈夫」
「先輩の事良く思ってる」

一生懸命アピールた。

先輩がお酒を飲んでたこともあり、
私は先輩の住む部屋に転がり込めた。

期待と緊張がピークになった私に対して、先輩が一言。

「君とは絶対に何もしないからねw」

男性が言い訳に使う”何もしない”とは違う
本気で興味ないというのが一言で伝わった。

私も冗談っぽく、
「本当はしたいんじゃないですか?」なんて返してみたけど

先輩は
「太ってる子は女として見れるわけない」
「彼女がデブは恥ずかしいわ」
「自分より脚太いとか怖いw」
と怒涛の悪口(彼は冗談だと思ってる)が始まった。

私はその場から逃げるように飛び出して
タクシーに乗って自分の家へと泣きながら帰った。

後から知った話だけど、
先輩は他の友達にこの日の事を
笑いネタのように言いふらしていたらしい。

それから私は自分の体が世界で一番嫌いになった。

周りの女の子の友達、
雑誌やSNSで見る可愛い女の子たち、
みんな細いのに私はなんて醜いんだろう…。

そうして私はまたダイエットを始める事になった。

6.一人暮らし

「お前、デブ」と振ってきた先輩を見返したくて、
何より周りより醜い自分を変えたくて、

私はダイエットを始めた。

けど、母は相変わらず私にご飯を食べさせてくる。
小学校の頃の過食、高校生の頃の栄養失調。

この2つを知っている母は
「ちゃんと食べなさいよ!」
オーバーカロリーの食事を強要してきて
そのたびに、私は不機嫌になり、ときにはケンカした。

母は優しいけど、やっぱり少し神経質だった。

どれだけ食べたか、体重が減ってないか、母に監視され
やせたい気持ちを押し殺しながら、
デブな自分を鏡で見ては泣く日々だった。

そんな生活から抜け出すために、
“ちゃんと食べない”生活をするために
私は一人暮らしを始めた。

母は当然のように反対したが
懸命に説得とお願いをして、認めてもらった。

引っ越して、初めての日曜日。

買い物の為に外出すると、
春物の薄いコートを着こなしてる細い子を横目に、
醜くてスカートを履く事すらできない
自分のデブさを再認識して、悲しくなった。

けどその分、痩せモチベが上がったし、
私にとってはちょうどよかった。

それに、一人暮らしは良かった。

太りそうなものは食べずに済むし、
一食二食抜いたって誰にも文句は言われない。
おかげで、体重はどんどん落ちていった。

「運動もしなくちゃ」と思ってジムにも入会した。
大学からの帰宅後も、そんなに空腹じゃなかったら、
水だけ飲んで寝てしまおう。

そんな食事制限と運動の毎日によって
私はダイエットに”成功”していったのだった。

一人暮らしは、やっぱりやせられる。

7.痩せたわたし

一人暮らしを始めてダイエットを続ける日々。

ジムにも通い始めたし、やせるためのルールもいっぱい作った。

一日の摂取カロリーは、1,200キロカロリー以内。
夜八時以降は、食べない。
お菓子も、禁止。

食べてはいけないものリストを作って、それを守る。

部屋の壁には、モチベを上げるために細いモデルさんのポスター。

毎日体重や食事を記録して
数字が増えた減ったで感情が起伏する日々。

そんな生活の末、私は40キロ台前半に突入した。
飛び上がりたいほど幸せを感じた。

痩せた事によって、
友達グループの中でも1番スタイルが良かったし、
好きな人からも声をかけてもらえるようになった。

けど、私は”何かの不安”を感じていた。

思えば、私が太っていた理由は母だけではなかった。

家の中のゴタゴタだったり、
学校で馴染めなかったことよる「過食」が原因だ。

ストレスによって過食をしてしまう私が
“それ”から逃れるためには
やはり、ダイエットしかなかった。

ストレスを忘れるくらい、
カロリー計算や運動を頑張って、
食べ過ぎても安心なレベルまでやせればいい。

体重が減る事や、
痩せた事による恩恵を感じてれば
きっと、毎日が幸せなはず。

ダイエットは頑張れば頑張った分だけ
自信や幸せをくれる。

体重計も、ときには残酷だけど、
減らす努力さえすれば、数字で安心させてくれる。

これから、生活のすべてを、
ダイエットに捧げていこう。

私はそんな風な感覚に陥っていった。

そうして私は摂食障害になった。

自分が決めたルール通りに、食べて、運動しているうちに
どんどんルールが厳しくなっていって、

気づいたら太る事、食べる事が怖くなっていた。

きっと勉強もスポーツもできなかった私が、
達成感を感じられたのがダイエットだったんだと思う。

摂食障害は間違いなく病気である。

一度痩せた体を失う事が怖くて、
ダイエットがどんどんエスカレートしていき、

最終的には心も体も壊れてしまう。

私も例外ではなかった。
食事量が少なすぎて栄養失調を起こし、
改善するために食べたご飯は体が勝手に吐いてしまう。

体と心の”ズレ”がどんどんひどくなり、
高校生以来のダイエットによる入院をしてしまう事になる。

8.ダイエットと私

摂食障害で入院した病院では
栄養学、体の仕組み、ダイエットと心の事、
多くの事を私に教えてくれた。

同時に私の過去の事を話したり、
心理カウンセリングもしてくれた。

そして、退院する頃には
私の心は”安定”を取り戻していた。

少しお肉が増えた気がしたけど、
以前のような過食も起こしていない。

「なんで最初から学ばなかったんだろう…。」
私は心の底から公開をしたのを覚えてる。

それから私はダイエットの事をイチから勉強してみた。

病院で教えてもらったことを基に、
「栄養学」「代謝や消費カロリー」「ストレスや心」
それらを学ぶと今までの自分のダイエットが
“いかに間違っていたか”を痛感した。

たとえば食事制限を始めたときに、
「カロリーを〇以下にしよう!」と自分の意志で
食事制限をすると体と心に歪みが出てしまう。

もし、食事を改善して痩せたいなら、
好きなだけ食べても適正カロリーに納まる身体
作る事こそが正しいという事。

そして、運動なんかしなくても
人の体はカロリーを消費して
勝手に痩せられる仕組みになっていること。

現代の女の子たちは
間違った情報によって消費カロリーが落ちてしまっているの。

正しい生活をしていれば、
摂取カロリーは自然と落ちていくし、
消費カロリーは寝ていても上がっていく。

そして、何もしなくても痩せられる体になれる。

その方法を私は学んだし、
自分自身が実践してその身体を手に入れた。

今のSNSには
サプリ、着圧タイツ、栄養ドリンク
そして、食事制限と運動など多くの痩せ方があふれている。

本当にダイエットのやり方は沢山ある。

けど、SNSでは誰も
「ダイエットが人を壊してしまう」という事を伝えていない。

だから平気で食事制限や、辛い運動、
根拠のないサプリやダイエットグッズを紹介する。

私は人生を通して自分の体重、体系、
そしてダイエットによって左右されてきた人生だった。

だから私みたいな女の子を少しでも減らして、
今の私の身体を手に入れる近道を手伝いたい。

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