痩せたわたし

私の過去

一人暮らしを始めてダイエットを続ける日々。

ジムにも通い始めたし、やせるためのルールもいっぱい作った。

一日の摂取カロリーは、1,200キロカロリー以内。
夜八時以降は、食べない。
お菓子も、禁止。

食べてはいけないものリストを作って、それを守る。

部屋の壁には、モチベを上げるために細いモデルさんのポスター。

毎日体重や食事を記録して
数字が増えた減ったで感情が起伏する日々。

そんな生活の末、私は40キロ台前半に突入した。
飛び上がりたいほど幸せを感じた。

痩せた事によって、
友達グループの中でも1番スタイルが良かったし、
好きな人からも声をかけてもらえるようになった。

けど、私は”何かの不安”を感じていた。

思えば、私が太っていた理由は母だけではなかった。

家の中のゴタゴタだったり、
学校で馴染めなかったことよる「過食」が原因だ。

ストレスによって過食をしてしまう私が
“それ”から逃れるためには
やはり、ダイエットしかなかった。

ストレスを忘れるくらい、
カロリー計算や運動を頑張って、
食べ過ぎても安心なレベルまでやせればいい。

体重が減る事や、
痩せた事による恩恵を感じてれば
きっと、毎日が幸せなはず。

ダイエットは頑張れば頑張った分だけ
自信や幸せをくれる。

体重計も、ときには残酷だけど、
減らす努力さえすれば、数字で安心させてくれる。

これから、生活のすべてを、
ダイエットに捧げていこう。

私はそんな風な感覚に陥っていった。

そうして私は摂食障害になった。

自分が決めたルール通りに、食べて、運動しているうちに
どんどんルールが厳しくなっていって、

気づいたら太る事、食べる事が怖くなっていた。

きっと勉強もスポーツもできなかった私が、
達成感を感じられたのがダイエットだったんだと思う。

摂食障害は間違いなく病気である。

一度痩せた体を失う事が怖くて、
ダイエットがどんどんエスカレートしていき、

最終的には心も体も壊れてしまう。

私も例外ではなかった。
食事量が少なすぎて栄養失調を起こし、
改善するために食べたご飯は体が勝手に吐いてしまう。

体と心の”ズレ”がどんどんひどくなり、
高校生以来のダイエットによる入院をしてしまう事になる。

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